どうも!でら釣りのはくです!
今回は釣り糸の種類と号数の一覧表をご紹介します。
釣具屋さんに行くと色んな種類のラインがあって迷ってしまいます。
号数ってなに?lbって何?種類もいっぱいある!?
でも、大丈夫です!
ここを見れば全部分かります。
では、さっそく見ていきましょう!
釣り糸の種類
まずは種類についてです。
3種類あります。
・フロロカーボンライン
・PEライン
この3つが代表的です。
一般的には釣り糸というとナイロンラインのことを指します。
釣りの歴史で三大発明といわれたのがナイロンライン、カーボンロッド、リールのクラッチ機能があります。
少し特殊な釣り糸が3種類あります。
・メタルライン
・フライライン
この3つは特殊な釣り方で使われます。
ナイロンラインとは
ポリアミドモノフィラメントから作られたラインです。
熱で溶ける樹脂素材です。
英語ではモノフィラメントラインと言います。
歯ブラシのブラシ部分、化粧品の刷毛や筆の毛先などに使われています。
何度も擦ったり、激しく使う消耗品など、日用品によく使われています。
フロロカーボンとは
ポリフッ化ビニリデンモノフィラメント(PVDF)から作られているラインです。
英語でもフロロカーボンラインです。
弦楽器の弦やパイプ、シートなどで良く使われています。
PEラインとは
ポリエチレンから作られているラインです。
英語ではブレイデッドライン。
バケツやシャンプーの容器、ガソリンタンクや食器、コンテナなど
プラスチック製品の多くに使わています。
PEラインの編み込み
4本編みや8本編み、12本編みなど色々な種類があります。
編み込んだ本数が多ければ、スレや耐摩耗などに強くなります。
感度も良くなります。
特にガイドとのスレや糸鳴りが激減します。
キャスティングもより遠くへ飛びます。
ただ、編み込みが多ければ、それだけ値段も高くなります。
2019年8月の現在は、8本編みが主流になってきています。
エステルラインとは
ポリエステルで作られたラインです。
洋服の素材としてよく使われています。
メタルラインとは
名前の通り金属から作られたラインです。
金属なので折れやヨレに弱いです。
これで種類は終わります。
次は号数と太さを見ていきましょう。
釣り糸の号数と太さの一覧表
この一覧表と強度を見てラインの号数(ポンド数)を決めます。
下の方にある強度の項目も大事な要素になってきます。
デカい魚が掛かってもラインが切れないようにするために必要な強度が分かります。
釣りたい魚の重さと使うルアーの重さ、ラインの種類による強度
この3つに十分に耐えられる号数(ポンド数)を選びます。
号数はラインの強さを表しています。
太さは線径と言いラインの太さを表しています。
号数は数字かポンド(lb=重さの単位)、太さは線径(㎜)で表記します。
例)1号(4lb)0.165㎜など
一般社団法人 日本釣用品工業会(JAFTMA)によって決められています。
・PEライン
で分かれています。
PEラインは号数と重さが決まっています。
実際は、メーカーごとに若干異なります。
ですが、大きな違いはないのでご安心下さい。
釣り糸の号数と太さ(標準直径)の関係が分かり易いように一覧表に強度(lbと㎏)も足しておきます。
ナイロン、フロロ、エステルの一覧表
号数 | 強度 lb | 強度 ㎏ | 標準直径㎜ |
1号 | 4lb | 1.8kg | 0.165mm |
2号 | 8lb | 3.6kg | 0.235mm |
3号 | 12lb | 5.4kg | 0.285mm |
4号 | 16lb | 7.3kg | 0.330mm |
5号 | 20lb | 9.0kg | 0.370mm |
6号 | 25lb | 11.3kg | 0.405mm |
7号 | 30lb | 13.6kg | 0.435mm |
8号 | 35lb | 15.9kg | 0.470mm |
10号 | 40lb | 18.1kg | 0.520mm |
20号 | 90lb | 40.8kg | 0.740mm |
30号 | 130lb | 59.0kg | 0.910mm |
40号 | 140lb | 64kg | 1.050mm |
50号 | 170lb | 77kg | 1.170mm |
100号 | 300lb | 136kg | 1.660mm |
PEラインの一覧表
JAFTMAのPEライン標準規格は
『デニール=D』
という重さの単位になっています。
デニールは9000mの糸の重さを単位としています。
太さと関係のない単位です。
ですので、太さを知りたい場合は自分で調べなくてはいけません。
PEラインを使っていてリーダーを結ぶ時は糸同士の太さがとても大事になってきます。
太さに差がありすぎるとすっぽ抜けの原因になります。
ここでは、有名メーカーの数値を出しています。
PEラインは太さが決められていません。
その分、メーカーごとの違いも大きいです。
あくまでも参考程度になります。
4本編み
少し前に一般的だった4本編みです。
号数 | 強度 lb | 強度 ㎏ | 標準直径㎜ |
1号 | 16lb | 7.7kg | 0.171mm |
2号 | 35lb | 15.5kg | 0.242mm |
3号 | 50lb | 22kg | 0.296mm |
8本編み
現在の主流がこちらです。
4本編みと同じです。
号数 | 強度 lb | 強度 ㎏ | 標準直径㎜ |
1号 | 16lb | 7.7kg | 0.171mm |
2号 | 35lb | 15.5kg | 0.242mm |
3号 | 50lb | 22kg | 0.296mm |
12本編み
号数 | 強度 lb | 強度 ㎏ | 標準直径㎜ |
1号 | 23lb | 10kg | ???mm |
2号 | 43lb | 20kg | ???mm |
12本編みは線径の表記がありません。
4本編みと8本編みに比べると、とても変化が大きいです。
まだ、ほとんどのメーカーが出していないので不安定なのでしょうか。
メタルやフライの太さはありません。
こちらも表記なしです。
号数(強さ)が大事なので太さは関係ないからでしょうか。
釣り糸の感度
まず、ラインの感度とは何からくるものでしょうか。
釣りをしていると、エサやルアーの振動がラインを伝わって手元に来ます。
その振動を上手く伝えると『感度が良い』となります。
それがラインの伸縮率に繋がります。
どのライン多かれ少なかれ伸びます。
・糸が振動しても伸び続けてしまったら、いつまでたっても釣り人に振動が伝わりません。
・糸が振動しても伸びなかったら、すぐに釣り人に振動が伝わります。
伸びない方が感度が良い=伸縮率が低いほうが感度が高い
ということになります。
もっと分かり易く言うと
『ラインの感度=ラインが伸び易いかどうか』
です。
ゴムのように伸びるのか、金属のように伸びないのか。
どちらの方が振動を素早く伝えるのか。
ということになります。
・ラインが伸びない=感度が良い
ということが分かります。
釣り糸の種類別の感度
上から感度の良い順にライン並べていきます。
※フライは感度を必要としない釣り方なので除外します。
・PEライン(条件有り)
・エステルライン
・フロロ
・ナイロン
代表的な3つのラインだけだと
・フロロ
・ナイロン
の順番になります。
ナイロンラインの感度
良く伸びるラインなので感度は低いです。
フロロカーボンラインの感度
伸びにくいので感度は良いです。
PEラインの感度
糸をピンと張っている状態ならば感度はフロロよりも抜群に良いです。
しかし、緩めた瞬間に感度はゼロ0になります。
編み込んだ糸なので、緩めたら感度がなくなります。
タコ糸で作る糸電話と同じ原理です。
糸電話も緩めたら声は聞こえなくなります。
それは、糸の振動が伝わらないからです。
緩めた状態のPEラインはまったく感度がありません。
よって、常に張った状態の釣りに向いています。
感度よりも飛距離が欲しい場合にも使われます。
エステルラインの感度
PEラインとフロロの中間です。
ただ、PEラインのような条件がないのでこちらの方は常に感度が良いです。
ライントラブルを我慢できればおススメです。
メタルラインの感度
抜群の感度です。
やっぱり、金属には勝てません。
ただ、扱いが難しいです。
結び方や使い方がとても限定されます。
フライラインの感度
フライフィッシングでは必要ありません。
他の釣りと根本的に釣り方が違うので感度はいりません。
それでも、十分に魚を釣ることが出来ます。
釣り糸の強度
この強度と上の一覧表で使うラインの号数(強さ)が決まります。
引っ張り強度と結束強度の2種類あります。
強度を正確には、強力と言います。
引っ張り強度は魚が掛かった時に引っ張り合うときの強さのことです。
結束強度は糸を結んだ時の結び目の強さです。
結束強度の方が引っ張り強度よりも弱くなります。
結束強度は表記されている号数やlb数よりも
フロロでは80%
PEラインでは50%
この程度になると言われています。
これが凄い大事です!
ラインの号数(lb数)を選ぶ時の目安となります!
例)ナイロン3号12lbの結び目の強さ
12lbの90%程度の強さ
→10.8lbになります。
特殊な結び方をすれば一部のラインでは100%に出来ます。
結束強度100%パーフェクトノットはこちら↓
釣り糸の種類別の強度
上から強い順に並べていきます。
※フライは比べにくいので除外します。
・フロロ
・PEライン
・エステルライン
・メタルライン
ナイロンの強度
釣り具の三大発明品の一つがナイロンラインです。
スレに強く、キズに強い、扱い易いの三拍子揃っています。
繊維が一様になっているので、キズついても太ささえ残っていれば強度はそのままです。
道糸やリーダーなどによく使われるラインです。
ナイロンラインは、どの釣りにも使えます。
『万能ライン』とも言われています。
フロロの強度
繊維が縦状なのでキズには弱くなります。
キズが入ると裂けるように切れます。
その代わり、ナイロンよりも張りやコシがあります。
ジギングや落とし込みなど直線的な釣りに向いています。
PEラインの強度
同じ太さで比較するとナイロンやフロロよりも強いです。
細いラインで強くしたいときに使います。
ただ、タコ糸と同じでキズ付いたらすぐにそこから切れます。
投げる時にラインにキズの入った部分がロッドにスレて切れることがよくあります。
これは『タカ切れ』と呼ばれる現象です。
エステルラインの強度
ナイロン、フロロ、PEラインよりも弱いです。
投げ方が悪いとすぐに切れます。
魚とのやり取りでドラグをゆるゆるにしておかないと
アワセを入れただけで切れます。
伸び率もほぼないので、本当にすぐ切れます。
メタルラインの強度
同じ太さで比べると抜群に強いです。
強度でいうとナイロンの2倍以上、細さは0.01号という極細のラインです。
もはや髪の毛です。
ただ、伸び率がないのですぐ切れます。
折れたり、曲がったりするとあっという間に切れます。
次はラインの使い分けを見ていきます。
釣り糸の使い分け
代表的な3つのラインの特性を最大限に生かす使い分けをご紹介します。
→更に感度を犠牲にしてもっと飛距離が欲しいなら
→PEラインをメインにしてリーダーをナイロンラインにします。
これら、すべてに対応。
ただし、ライントラブルや結び方が難しい。
→PEライン
人に合わせた釣り糸の使い分け
次は、人の感覚に合わせた使い分けです。
釣り糸の扱いやすさ
ナイロンライン一択です!
値段もお手頃で、どんな釣りでも使えます。
ライン自体が扱いやすく、しなやか、癖がないので誰でも使い易い。
他のラインの追随を許しません。
さすが『万能ライン』です!
釣りの歴史で三大発明のひとつと言われるだけはあります。
ここからは、特殊なラインをご紹介します。
特殊なラインの使用例
ここでは特殊なライン3つをご紹介します。
・メタルライン
・フライライン
エステルライン
アジングで使われています。
アジングではナイロン、フロロ、PEが人気です。
変わりモノとしてエステルラインというものがあります。
アジングメーカーが出しているエステルラインです。
エステルラインはメリットが少なく、デメリットの多いラインです。
メリット
・感度が抜群。
PEライン並の感度があります。
しかし、これだけです。
デメリット
・切れやすい。
・結びにくい。
・折れ曲がったり、癖がつきやすい。
・ライントラブルがPEラインよりも多い。
・絡まりまくる。
・夜釣りでは見えない。
・蛍光色なので闇に馴染んでしまう。
・光を当てると反射で消えたようになる。全く見えない。
もう、最悪です。
釣り糸として成り立ってません。
メタルライン
アユ釣りで使われています。
とても人気のラインです。
鮎釣りはアユの友釣りで有名ですね。
おとりのアユを泳がして別のアユと喧嘩させる。
その時に引っ掛け針に別のアユを引っ掛ける。
鮎の特性をうまく利用した釣り方です。
この釣りにメタルラインが良く合います。
まずはアユ釣りの仕掛けから説明します。
アユ釣りの仕掛け
基本的な構成はこちらです。
ロッド側から順番
・天井糸 仕掛け全体を支える役割と長さの調整をします。
・水中糸 水深や流れの早さで変えていきます。ここにメタルラインを使います。
・ハナカン おとり鮎の鼻に掛ける輪っかの部分です。
・掛け針 ここでアユを掛けます。
この4つです。
プロや地元の方はここを更にアレンジしていきます。
メタルラインは2種類あります。
・複合メタルライン
複合の方が扱いやすくなっています。
フライライン
フライフィシングで使われています。
独特な釣りで少し難しいです。
自然科学や生物学の分野になってきます。
今までの釣りとは全く別次元になります。
ラインは基本的にはロッドの番手と同じ番手を選びます。
例えば)ロッドが5番ならラインも5番にする。
フライラインの種類
大きく分けて2種類あります。
・シンキング 水に沈むライン
テーパー
フライ独特のラインになります。
ラインの太さに変化をつけてあります。
それは何故か、フライはキャスティング方法が独特だからです。
ラインを多く出し、ロッドを前後に振り、ラインでループを描きます。
ラインの重さとロッドのしなりだけでフライ(毛針)を投げます。
ラインに太い部分と細い部分があると投げやすくなります。
色んな釣り方や場所に合わせてラインも変えていきます。
テーパーの種類
・DT=ダブルテーパー
両端が細くなっているラインです。
全体的に重くなっています。
狭い場所や近距離でのキャスティングに向いています。
・WF=ウェイテッドフォワード
ラインの前方だけが重くなっています。
DTよりも広い場所や遠距離に向いています。
・ST=シューティングテーパー
WFよりも更に遠投向きになっています。
ランニングライン(SL)を先端に繋げて使います。
・SL=シューティングライン
太さが均一で細いラインです。
STの先端に付けて使います。
バッキングライン
フライラインの下巻き用のラインです。
20lb100yardのものが一般的です。
リーダー
小さい毛バリを結ぶために先端に向けて徐々に細くなっています。
フライ(毛針)の大きさや釣り方に合わせて使い分けます。
ルアーと同じでナイロンラインとフロロカーボンラインがよく使われます。
釣り糸の種類、号数の一覧表まとめ
種類は代表的なのが3つ、特殊が3つ。
太さはPEラインが細い または メタルライン
感度はPEライン(条件有り) または メタルライン
強度はナイロン または メタルライン
使い分けはキャスティングならナイロン、落とす釣りはフロロ、遠投はPE
人による使い分けは面倒くさがりならナイロン、メンテナス大好きはフロロ、めっちゃ面倒くさがりはPEライン
扱いすさはナイロンライン
フライフィシングはフライライン
ラインの簡単な結び方はこちら↓
リーダーの簡単な結び方はこちら↓