どうも!でら釣りのはくです!
今回は釣り具を高く売る方法を元釣具屋の店員がご紹介します。
私は昔、釣具屋の店員をしていました。
当時、私の知識を買われて釣り具の買取とお客様へのアドバイスや商品の提案、キャスティングの指導から仕掛けの作方、見本の仕掛け作成、ポップ作成までが私の仕事でした。
その時は毎日、釣り具の買取もしていました。
一日でかなりの数が持ち込まれます。
少ない日で一日に5件ほど、多いと30件以上もありました。
そんな、これまでの私の経験から釣り具を高く売るための全てをご紹介します。
買取の時に店員がどこを見ているのか、細かいところまで話していきます。
それでは、さっそく見ていきましょう♪
釣り具を高く売る方法とは
・ネットオークションに出す。
基本的には、この2つです。
モノによって売り方を変えるのが一番良いです。
釣具屋さんの方が高く売れるものとネットオークションの方が高く売れるものがあります。
例外として
というのがあります。
同じ釣りサークルの人たちが品物をやり取りすることです。
よくありますし、私もやっていました。
『新品のロッド買ったけど、使わないから誰かいらない?半額でいいよ~』
など、よくあります。
お互いに知っている間柄なので品物も信用できます。
実は、これが一番安く買えて一番高く売れる方法です。
しかし、誰もが取れる手段ではないので、割愛します。
高く売る前にひとつだけ確認をします。
まず最初に、売ってはいけないものをご紹介します。
これを知らないといつの間にか犯罪に巻き込まるかもしれません。
売ってはいけない物
それは犯罪になるもの、または可能性のあるものです。
偽物やコピー品は絶対売ってはいけません。
ブランドバッグなどと同じ扱いです。
あと、メーカーのテスト品やプロト品も売ってはいけません。
これらは、買い取るお店側は問題ないのですが、売る方は確実に犯罪行為となります。
ご注意ください。
これらを売ると、お店側が凄く損します。
警察へ通報すると犯人は捕まりますが、お店側は泣き寝入りですから。
お金も何も戻ってきません。
偽物やコピー品、テスト品は絶対に売ってはいけません。
では、本題の釣り具を高く売る方法に入っていきましょう!
まず、高く売るための準備をします。
高く売るための準備
売る道具がロッドやリール、ルアーやワームでもなんでも同じです。
とにかく、掃除します。
徹底的に綺麗にします。
・リールのメッキハゲ、ゴリ感覚
・ルアーのハゲ、錆
など
全部、綺麗に修理または隠します。
これをしないと買取ランクが一気に3段~4段も落ちます。
綺麗なら買取するのに、汚いから買取拒否なんてよくありました。
元釣具屋の店員がいうのもなんですが、買取の時さえ誤魔化せればなんとかなります。苦笑
店員さんのチェックさえ乗り切ればOKです!
だから、見た目を大事にしてください。
そうすれば、高く売れます。
ですが、いきなり売るための準備と言っても難しいでよね。
実は、売るための準備は日ごろから出来ます。
日ごろから出来る準備
それはとても簡単です。
『釣りから帰ったら掃除、簡単なメンテナスをする。』
これだけです。
これだけで綺麗な状態を維持できます。
徹底的にやる必要はありません。
いつもやっていれば、かなり綺麗な状態ですから。
やり方としては、簡単ですぐ出来ます。
・マイクロファイバータオルで拭く
・雑巾で拭く
これだけでOKです!
出来る方は、グリスアップなどもすれば完璧です。
拭くだけでもやるかやらないかで全然違います。
特に海で釣りをしている場合は、その差がハッキリと出ます。
釣りの度にやるだけなので、クーラーボックスを洗うついでとかで構いません。
私はタオルやスポンジに洗剤付けてロッドもリールもガシガシ洗っています。
ルアーやフックも海で使ったら絶対に水道水で洗っています。
釣りのお金を釣りで賄う
いきなり、欲しい釣り具が出てきても慌てることはありません。
いつも綺麗にしていたら、すぐに手持ちの道具を売ることが出来ます。
その釣り具を売ったお金で新しい道具を買い替えるお金にすることが出来ます。
買うお金を生活費から全額出すのではなく、釣りのお金で少しでも賄えると良いですよね。
こうなったらお財布にも精神的にも楽ですよね。
この良循環を作る最初の一歩が日ごろからの準備です。
釣りから帰ったら軽く掃除するだけで十分です。
これだけで高く売るための準備になります。
次は買取の時、店員さんはどこを見るのかをご紹介します。
店員さんはどこを見るのか
それぞれの商品ごとに説明していきます。
あと、釣具屋さんかネットオークションか。
どちらで売った方が高く売れるかも話していきます。
ロッド
釣具屋さんでもオークションでもほぼ一緒です。
しかし、オークションは梱包などがあるので、釣具屋さんに持ち込んだ方が結果的に高くなります。
レア度の高いロッドやマニア、ファンの多いメーカーのロッドならオークションです。
自分の売るロッドや手間に合わせて、選ぶ方が良いです。
店員さんが査定するときは、そのロッドのカタログを見ながら判断していきます。
スペック、グリップ、グリップエンドのエンブレムキャップ、ガイドリング、ロッドのキズ、ロッドの曲がり
これらを見ます。
スペック
改造してあるかどうか、長さ、ガイドの数と形、グリップの形、コーティングや装飾など、全てを見ます。
基本的には改造や修理などしてなければ問題ありません。
改造や修理をした場合、査定額に響きます。
その度合いにもよりますが、1ランク以上は落ちます。
グリップ
欠けや手汗のテカリ、改造しているかどうかを見ます。
・スポンジの場合、テカります。これはスポンジの表面がツルツルに禿げているからです。これをサンドペーパー300番で擦ります。これである程度は復活します。更に新品に近づけるには、ライターで炙ってください。失敗すると取り返しがつかないので本当にご注意ください。
コルクからスポンジへの改造とその逆は、よくあるのでカタログをしっかりチェックします。
グリップエンドのエンブレムキャップ
これはよく落とします。
ほとんどの方が失くしています。
埋め込みのメーカーが多いので本当によく落とします。
エポキシなどでコーティングをしておくと落ちません。
ここでも査定に1ランク響きます。
ガイドリング
ガイドの内側のキズを見ます。
ヒビや欠けがあると大きく査定額に響きます。
2ランク落ちもあります。
釣りをする上で大事な部分なので、店員さんが時間をかける部分でもあります。
特に、メガバスなどのトップガイドにゴールドサーメットを使っているガイドは、かなり時間を掛けます。
とても!物凄く!!非常に!!!キズや汚れを見つけ難いからです。
ペンライトで光を当てたり、指でなぞったり、虫メガネ使ったり、同僚や店長にも確認してもらったりします。
本当にトップガイドだけに10分は掛けます。
ガイドの外側のキズに関しては、あまり関係ありません。
フックキズなどは、付かないか小さいので問題ありません。
ただし、コンクリートやアスファルトの上にロッドを置いて付いた大きいキズなどはダメです。
ガイド割れに繋がる原因なので、これは査定に響きます。
ガイドの補修は交換以外ほぼ不可能です。
何をしても釣りの時に響くようになります。
もし、長く使うのでしたら、交換をおススメします。
場所にもよりますが、ガイド一個2000円でやってくれます。
ロッドのキズ
ブランクス(ガイドやグリップ以外のロッドの芯の部分)に傷がなければOKです!
ブランクスは、剥がれたりコーティングが禿げたりすることが多いです。
余程ひどくなければ査定額に影響はありません。
ブランクスの芯の部分にハッキリとヒビが入っていたり
ブランクスの一部が捲れあがっていたら査定額に響きます。
2ランク落ちは確実になります。
こちらも修理は難しいです。
コーティング部分だけなら、はがして塗り直せば問題ありません。
芯の部分に傷が入っていると修理は不可能です。
ブランクスの交換をするなら、新品を買った方が安くなります。
ロッドの曲がり
不自然な曲がりになっていないか、カーボンの芯がヘタレていないかを見ます。
実際に、振ってみたり、ロッドのスペック範囲内のオモリを付けて曲げたりもします。
自然な曲がりなら問題ありません。
カーボンの芯がヘタレてくると、新品の時よりもよく曲がるようになります。
これはカーボン繊維が千切れていって、どんどん弱くなっている証拠です。
だから、弾性が低くなり、よく曲がるようになります。
よく使った証拠なので、ヘタレたロッドは査定額に響きます。
1ランク以内に収まる範囲ですので、気にするほどではありません。
例外としてカスタムロッドをご紹介します。
カスタムロッド
かなり安くなります。
性能が下がることが多いからです。
高く売るならネットオークションか、中古の雑貨店が良いです。
見た目を重視する傾向が強い場所で売れます。
中古の雑貨店は釣り具を扱っていて、釣り具専門ではないお店が意外と高く買い取ってくれます。
カスタムロッドは見た目が派手なものが多いので、客寄せに使えるから、高値で買い取ってくれます。
よく陳列ケースや見やすい位置にド派手なものが置いてあるのは客寄せ用の商品です。
あそこに置くことが多いです。
リール
ゴリ感やヒビ、割れ、リールを巻いた時の違和感などがなければOKです。
ラインは必ず取って、綺麗な状態にしてください。
これだけでも査定額が少し変わります。
査定額は新商品に左右されます。
新しいのが出ると一気に下がります。
その中でも、シマノのDCシリーズが一番値段が落ちません。
それに対して、ダイワはかなり落ちやすいです。
中古リールでダイワが安いのは性能の差がはっきり見えるからです。
中古のダイワは本当に危ないものが多いので気を付けてください。
もし、プレミアのリールをお持ちならオークションがおススメです。
オールドリールやダイレクトリールはオークションが絶対に良いです!
リールも例外としてカスタムリールをご紹介します。
カスタムリール
釣具屋さんでは高くなります。
性能が高くなることが多いからです。
動作チェックの段階で店員さんがビックリするようなスペックを感じさせることが出来れば、かなりの高額で買
取ってくれます。
カスタムの質が全てです。
見た目だけでは高く売れません。
機能を追求したカスタムなら新品の半額かそれ以上でも買い取ってくれます。
しかし、ネットオークションでは買い叩かれます。
性能のチェックがないからです。
釣具屋さんで売ることをおススメします。
偏光グラス
どこで売っても安くなります。
レンズ表面のコーティングが剥がれていることが多いからです。
新品未使用だとそれなりの値段で売れます。
フレームの剥げや曲がり、ヒビ、欠けがあると極端に買いたたかれます。
これはオークションの方が良いです。
良いお値段で売れます。
キャップやレインウェア
こちらもメガネと一緒でかなり安くなります。
釣具屋さんでは買取拒否も多いです。
一部破損、生地の破断、ボタンやチャックの錆び、色剥げ、汚れなど。
キャップ・ウェアを高値で売るのは、かなり難しいです。
中古の服を着るかどうか、という問題が出てくるからです。
もし、裁縫が得意で修理や補修が出来るなら売れます。
しかし、そこまでして売っても、修理や補修で使った材料や時間の方が高くなります。
クリーニングで撥水加工と防水加工、糊付けをしてもらっても、そこまで高くは売れません。
5万円を超える最新のレインウェア上下セットでさえ、買取の最高価格は2万円です。
ほぼ新品でこの買取価格です。
どこへ売ろうとしても、難しいジャンルです。
一番マシなのが釣具屋さんで売ることです。
他では、価値が分からないので買い叩かれます。
手間暇かけずにある程度、高く売るためには、見た目が大事です。
皺や汚れは全て綺麗にしてください。
それ以外に何かやっても元が取れません。
キャップ・ウェアは着なくなったら処分のつもりで売ります。
『お金になればラッキー』というレベルです。
DVD
これはかなり良いお値段で売れます。
店員さんのチェックも緩いです。
プレイヤーを通して見れればOKですから。
更に、人気の釣りプロのDVDは半額での買取もあります。
パッケージも綺麗ならかなり良いです。
一番確実に良いお値段で売れるのがDVDです。
もう見なくなったDVDを売るのは早めがおススメです。
昔、とあるプロが不正をして業界から永久追放されました。
その時、その人の出ているDVDが買取拒否されるようになりました。
買い取っても10円とか50円です。
それまでは新品の半額で買い取っていたのに、一転してこんなことになります。
不祥事が響くのは芸能界だけではありません。
人気に左右されるのがDVDです。
ルアー
プレミアやオールドヘドンなどは高く売れます。
とにかく、綺麗な状態を保っていることが重要です。
使える状態なら最高です。
オークションが一番高値で売れます。
1個1万円以上の値が付くことなんてザラです。
もし、プレミアルアーやオールドヘドンを売る気ならオークションをおススメします。
ワームやフック、オモリなど消耗品
残念ながら買いたたかれます。
新品でも定価の1/4以下の値段になります。
消耗品なので、こればっかりはしょうがないです。
オークションでまとめて10個売りだと、いいお値段で良く売れます。
ここからは、珍しい釣り具が売れるのかを紹介します。
レアな釣り具は売れるのか
和竿
めっちゃくちゃ買い叩かれます。
管理の難しさが理由です。
温度や湿度、日光など管理がとても難しいのが和竿です。
オークションだとかなり良いお値段で取引されます。
釣具屋さんで売るよりもオークションがおススメです。
フライフィッシング
こちらも残念ながら買い叩かれます。
フライの中古は回転率が凄く悪いからです。
フライフィッシング自体がお金持ちの方がとても多いジャンルです。
だから、新品で買う方が多いのです。
しかも、一部はロッドビルダー(釣り竿を作る職人)に特注で作らせたりします。
中古は全然売れません。
当然、買取価格も低くなります。
これは、ジャンル特有のものです。
GTやマグロなど大物用ルアー
GTやマグロ向けのルアーは新品未使用でも買い叩かれます。
需要が少ないからです。
こちらのジャンルもお金持ちが多いです。
売れないのは、フライフィッシングと同じ理由です。
船のエンジンやエレキトリックモーター
買い叩かれます。
状態が良くても需要が少ないからです。
釣り人の多くは岸から釣るか、船でも乗合船やレンタルボートですから。
自分で船を持つ人は、とても少ないので滅多に売れません。
オークションが一番良いです。
魚探・GPS
買い叩かれます。
エレキと同じ理由です。
買い取り額は定価の1/10の値段になってしまいます。
こちらもオークションが一番良いです。
釣り具を高く売る方法 まとめ
・ロッドやリールが高く売れる。
・ウェアやキャップなどは釣具屋が一番高く売れる。
・確実に高く売れるのはプレミア品とDVD。
・珍しいものは買い叩かれる。
高く売れるものは、たくさんあります。
それを活用しないと勿体ないです。
倉庫に仕舞った釣具や使わなくなった釣り具の中に実はお宝があるもしれません。
逆に、釣り具を安く買う方法はこちら↓
釣り具はオークションだと高値で売れます↓
ご注意ください!オークションには詐欺が存在します!
実際にヤフオクでルアーを買いました↓