どうも!でら釣りのはくです!
今回は釣りの基礎基本!釣り針の種類と選び方についてご紹介致します。
釣りを始めたい人や釣り初心者の方によくある悩みがこれです。
・釣り針の種類が多すぎて何が何だかわからない!
・赤色とか金色とか黒色とか色々ありすぎる!
・釣り針の号数ってなに?
・で、どれを選べばいいの?
・とにかく魚が釣りたい!!!
そんな方におススメの内容です。
釣り針の選び方の基本
基本的には、魚のサイズと口の大きさに合わせます。
専門の針があるのでそれらを使うと釣り易いです。
クロダイならクロダイ(チヌ)針、キスやうなぎ専用の針など種類がたくさんあります。
どんな魚に何の針を使っても問題ありません。
口の大きな魚にとても小さな釣り針を使ってもいいのです!
……ただ、まったく針掛かりしないので魚は釣れません。
やはり、適材適所というものがあります。
大きすぎてもダメ、小さすぎてもダメ。
丁度良いところを探します。
ですが、一人で探すとなると膨大な時間とお金を使います。
私は元釣具屋の店員で一時期、仕事で魚を釣っていました。
このような経験者が言っていることをうまく利用すると簡単に魚が釣れます。
さっそく、釣り針の基礎基本をご紹介致します。
釣り針の各パーツごとの名称
まずは、釣り針の各パーツの確認と名称です。
覚えなくても構いません。
画像を見てなんとなく理解できればそれでOKです!
英語と日本語の2つがあります。
英語の名称はルアー釣りやワーム釣りでよく使われます。
日本語はエサ釣りで良く使われています。
さっそく見ていきましょう!
まずは英語の名称とパーツ分けです。
こちらが日本語になります。
日本の方が少し細かいです。
まずは基本的なところから見ていきます。
釣り針の各パーツの名前です。
何度も言いますが、覚えなくてもいいです。
説明するときに使うので、分からなければここに戻ってくれば問題ありません。
例)シャンク(胴)が長い方が食い込みが良くなる。
などで使います。
アイ(チモト)
糸を結ぶところです。
針穴のないタイプもあります。
平たくなっている部分をタタキと言います。
そこに穴が開いているものを『管付き』と言います。
管付き針はワーム用のフックに多いです。
最近、海のエサ釣りでも増えてきました。
管付きでもタタキでも簡単な結び方があります。
管付きの簡単な結び方はこちら↓
タタキ(針穴の無い釣り針)の簡単な結び方はこちら↓お好きな方で構いません。
シャンク(胴、軸)
針の軸のことです。
アイ(チモト)からベンド(腰)にかけてが一番太くなっています。
ここから、とても重要な部分です。
シャンク(胴、軸)は針先の部分だけ細く軽くしてあります。
何故か、それは魚がエサを食べようと釣り針を吸い込んだ時
針先がくるっと回転して魚の口に入るようになっているからです。
実際に、掃除機で吸ってみると魚の口に掛かる瞬間が良くわかります。
針先がクルっと回って掃除機に吸い込まれて掃除機の口に掛かるので直ぐに分かります。
魚の中には掃除機よりも強力な吸引力で周りの石や砂、水草ごとエサを吸い込む魚もいます。
自分で吸ってはいけませんよ!
釣り針が魚の口に掛かる仕組みが分かる動画
掃除機は実際の魚とほぼ同じ吸引力だったりします。
ベンド(腰、先腰)
針の曲がっている部分のことです。
英語ではベンドのみですが、日本語では2つあります。
・腰はアイ(チモト)側の曲がった部分
・先腰は針先側の曲がっている部分です。
分かり易く言うと
曲がっている部分の前半が腰、後半が先腰になります。
釣り針は、ここが弱いとすぐに折れます。
釣り針メーカーの腕の見せ所です。
ポイント(針先)
針の先端、魚に最も触れる部分です。
ここは研磨方法が一番大事です。
2019年08月現在で一番最新の研磨方法は化学研磨のフッ素研磨です。
このフッ素研磨のおかげで砥石やシャープナーが不要になりました。
ヒネリ
針先を少しねじってある部分をヒネリと言います。
このヒネリのある釣り針を上から押さえると捻ってある方向にハリが回転します。
これは魚が掛かったとき、より深く刺さってバレ難くする効果があります。
ネムリ
針先の大きく内側に向いている部分をネムリといいます。
有名なのはムツ針です。
とても掛かり難そうに見えますが、実際は何もしないでも掛かる凄い針です。
釣り針が呑み込まれても口元まで出てきてしっかり口に掛かってくれます。
だから、呑み込まれることがほとんどありません。
これはIGFAという世界ゲームフィシング協会でも推奨されているサークルフックと同じ原理です。
バーブ(カエシ)
針先の少し下にある部分です。
釣り針が掛かったら抜けないようにするためにあります。
ここを潰したフックのことをバーブレスフックと言います。
口の堅い魚に有効です。
GTやキングサーモンなどによく使われます。
ゲイプ(フトコロ)
針先とベンドとの隙間のことです。
ここの大きさが魚の口の大きさにも関係します。
スズキやヒラメなどの口の大きな魚はゲイプが大きくなります。
キスやうなぎなど口の小さい魚はゲイプが小さくなります。
ゲイプが大きいとワイドゲイプ
ゲイプが小さいとナローゲイプ
といいます。
これで釣り針の名称は一通り終わりました。
次は釣り針の種類になります。
選ぶ時の基準になる部分です。
何を釣るのか、どんな釣りをするのか。
釣りのスタイルに合わせて見ていきます。
釣り針の種類
代表的な釣り針の形を5種類上げます。
この5種類を知っていれば初めての釣りでも応用が効きます。
伊勢尼
一般的な釣り針の形。
多くの人が想像する『釣り針』といえばこの形です。
クロダイ(チヌ)針やグレ針に近い形をしています。
いろんな釣りに使えるので万能針とも言われます。
丸セイゴ
伊勢尼よりも角ばっているのが特徴です。
ゲイプ(フトコロ)も深くなっています。
このお陰でスズキやブリなど口の大きな魚に対応しやすい形になっています。
ムツ
針先が思いっきり内側に向いています。
見た感じ全く針掛かりしなさそうですよね。
私もそう思います。
ですが、こいつが凄いんです!
アメリカで近い針にサークルフックがあります。
ムツ針と同じ目的で作られた釣り針です。
形もそっくりです。
アメリカではマジカルフックなんていうあだ名まで付いているフックなんです。
その理由は、魚に呑み込まれても口元まで出てきて口元に刺さるからです。
何もしなくても勝手に刺さる作りになっています。
凄い釣り針です!
この特性を利用した伝統漁法が日本にあります。
名前はないそうですが、簡単なのでご紹介します。
もしやるなら、きちんと地域の漁協を調べてからお試しください。
夜釣りOKな場所なら問題ない場合が多いです。
やり方は簡単です。
1m~2mほどの竹の先に30㎝ほどタコ糸を結び、その先にムツ針を結びます。
そして、エサを付けて消波ブロックの奥に竹を刺して一晩待ちます。
翌朝、取りに行くと魚が勝手に釣れています。
この時にムツ針の特性が生きます。
・呑み込まれない。
・勝手に刺さる。
このお陰で魚を死なせずに、生きの良い魚が釣れます。
漁というか夜釣りですね。
流線
細長い形をしています。
これは口の小さい魚に持って来いの形になります。
似た形でキツネ針があります。
同じ目的で作られた針なのでどちらでも構いません。
キスやはぜ、うなぎやあなごなど口の小さい魚に効果的です。
毎年、長良川の黄金うなぎのシーズンにはお世話になっております。
実は、日本で一番アジを釣る漁師さんが使っている針でもあります。
アジ漁だけで月に100万円の利益を上げている方です。
アジ漁の一般的な利益はその半分程度です。
どれだけ凄まじいかよく分かります。
袖
世界最小の釣り『タナゴ釣り』で使われている針です。
似た形でエビ釣りの針もあります。
本当に小さい針です。
小指の爪に乗ります。
針にエサを付けるのが困難なのでピンセットをよく使います。
これも毎年テナガエビのシーズンで活躍しています。
ここまでの知識で
・どの種類を使うか
がある程度決まってきます。
・丸セイゴ 魚の口が大きく、良く暴れる魚。
・ムツ 魚の口が大きく、呑まれたくない時。
・流線 ウナギやキスなどの口の小さい、細長い魚。
・袖 小さい魚。手のひらサイズの魚。
次は大事な釣り針の錆に関する部分です。
これで淡水か海水かが決まります。
釣り針の色
釣り針の色の違いは錆るか錆びないかです。
『クロダイなら海だろ?』
と思う方もいらっしゃいますが、実は錆びやすいクロダイ用の針もあります。
『えっ!?海釣りなのに、なんで錆びやすい釣り針を作ってるんだ?』
それは用途に違いがあるからです。
プロは釣りをする度に新品を使うので、錆よりも刺さり易さが大事です。
一般人はそれなりに良く刺さり、錆びない針がほしいので錆加工が大事になってきます。
こういった性質の違いから同じ海の魚でも錆びやすい針と錆び難い針があります。
メッキ加工のプロでも色で加工を見極めるのは難しいです。
メーカーの出している見た目の基準はこんな感じになります。
錆び強いか弱いかの基準になります。
・弱い 金、赤、黒、茶
錆びに弱い針は淡水で使われています。
あと、先ほどのプロのように特殊な使い方で海水でも使われることがあります。
一番いいのはメーカーのホームページで確認をすることです。
または、お店の人に聞くと店舗用カタログで調べてくれます。
これで一発で分かります。
ちなみに、錆び加工は同じ商品でも変わることがあります。
少しでも違和感を覚えたら確認した方が良いです。
私は過去に三回経験しています。
その時は、より錆び難く、刺さり易くなったのでよかったのですが、通販で買ったので焦りました。
ここまでの内容である程度選べるようになります。
・どの種類を使うのか。
・淡水か海水か。
釣り針が錆びる錆びないの見分け方は簡単です。
・錆びる色 それ以外。
あとは、針の大きさが分かれば釣具屋さんへ行って選ぶだけです。
釣り針の大きさ
基本的に魚の口の大きさに合わせます。
その時、専門の針を持っていなくても大丈夫です。
持っていない時は、専門の針を参考にすると釣り易くなります。
今の時代、スマホですぐに調べられるのでおススメです。
そして、肝心の釣りたい魚のサイズに合わせた針の大きさですが、魚が多すぎて全てを上げることが出来ません。
人気の釣り物であるクロダイ、スズキ、ヒラメ、キス、テナガエビだけをピックアップします。
クロダイ
魚のサイズ | 針の大きさ |
30㎝以下 | 2号 |
30㎝~40㎝ | 3号 |
40㎝~50㎝ | 4号 |
50㎝以上 | 5号 |
伊勢尼の大きさです。
使っている釣り針はこちらです。
スズキ
魚のサイズ | 針の大きさ |
40㎝以下 | 12号 |
40㎝~60㎝ | 14号 |
60㎝~80㎝ | 16号 |
80㎝以上 | 18号 |
丸セイゴの大きさです。
使っている針はこちらです。
ヒラメ
魚のサイズ | 針の大きさ |
30㎝以下 | #6 |
30cm~50cm | #4 |
50cm~70cm | #2 |
70cm以上 | #1/0 |
ムツ針の大きさです。
使っている針はこちらです。
キス
魚のサイズ | 針の大きさ |
10㎝~15㎝ | 6号 |
15㎝~20㎝ | 7号 |
20㎝以上 | 8号 |
針というより仕掛けについている針の大きさになります。
仕掛けに針の大きさが書いてあるので、そこで確認します。
キス釣りは仕掛けを買った方が安上がりです。
自分で作ると3倍~4倍の値段になります。
絶対に仕掛けがおススメです。
使っている仕掛けはキス釣り定番の仕掛けです。
テナガエビ
最近、流行のテナガエビ釣りです。
釣って楽しい、子供でも釣れます。
食べておいしい、子供が喜びます!大人もビールで大喜びです!
この2つだけで十分です。
梅雨から夏の終わりまでが最盛期です。
最適な釣り針を見つける一番良い方法
一番良い方法は、その地域の釣具屋さんに言って店員さんに聞くことです。
そうすると、今釣れている魚の種類や情報、場所、魚の大きさ、最適な釣り針とサイズ、仕掛けを教えてもらえます。
自分一人だと
『スズキの40㎝を釣りに行ってもアナゴしかいなかった』
『一匹も釣れなかった。。。』
なんていう、寂しいことにはならないようにしたいですね。
釣れないよりは釣れた方が良いので、店員さんの力を借りましょう。
専門じゃない別の釣り針で応用する方法
釣り場へ行くとこんなことがよくあります。
『あの人が釣った!あの魚釣りたいなぁ』
『でも、あの魚の針持ってない』
こんな時でも対処する方法をご紹介します。
例えば
伊勢尼しか持っていないけど、スズキが釣りたい。
狙うサイズは40㎝程度。
丸セイゴが欲しい。
しかし、今は伊勢尼しかありません。
まずは、スマホで40㎝のスズキに最適な丸セイゴのサイズを調べます。
『丸セイゴの12号を使います。』
これで、針のサイズが分かりました。
針の大きさは19㎜前後です。
まず、伊勢尼で針の大きさを合わせていきます。
伊勢尼の場合は11号になります。
針の大きさはこちらも19㎜前後です。
ここからが大事な要素です。
2つの針には細かな違いがあります。
丸セイゴと伊勢尼の違い
伊勢尼と丸セイゴは作りに細かな違いがあります。
伊勢尼は丸セイゴよりも
・ゲイプ(フトコロ)が狭く。スズキの口には小さい。
・シャンク(胴、軸)が太い。スズキが掛かりにくい。
この2つは両立することができません。
なので、どちらかに特化します。
バレない。しかし、掛かり辛い。
バレる。しかし、掛かり易い。
どちらも一長一短です。
釣り針の種類の違いを理解しているなら、あとは選ぶだけです。
・魚とのやり取りに自信があって、バラさないなら針を小さくします。
・掛かる魚は少ないけど、掛かった魚を確実に釣りたいなら針を大きくします。
このように自分のスタイルに合わせていきます。
こんな判断が出来るようになれば、ある程度の状況でも対応できます。
・何を釣るのか。
・淡水か海水か。
・針の種類による大きさの違い。
これでもう釣具屋さんヘ行って一人でも選ぶことができます。
元釣具屋の店員のおすすめメーカー
元釣具屋の店員としてのおすすめは
『オーナーばり』さんです。
圧倒的にオーナーばりさんが優秀です。
あの村田基さんが信頼しているメーカーでもあります。
オーナーばりさんは元々、老舗の針屋さんで修行した人が独立した会社なので技術力は凄まじいです。
その修行元の針屋さんは漁師さんの釣り針を特注で作ったりしています。
オーナーばりは今、世界70か国で販売されています。
日本が誇る素晴らしい企業です。
私が釣具屋の店員をしていた時も、オーナーさんは凄い丁寧な対応でとても気持ちの良い人が多かったです。
そして、製品としてもGTやマグロではオーナー以外はありえません。
アメリカのバス釣りでも、がまかつと契約しているプロがオーナーを使っています。
それをがまかつだと言い張ってスポンサーアピールを欠かさないのはいつものことです。
そのプロが釣り針をパックから取り出すときにオーナーのパックでした。
私も使っているモデルなのですぐに分かりました。
今、日本のルアーメーカーもルアーの標準フックがオーナーに変わってきています。それだけ、信頼されている証拠ですね。
これからも、どんどん大きくなっていくでしょう。
オーナーばりの釣り針の特徴
・折れずに粘る。
・軽さもダントツ。
・化学研磨で研がなくても良い。
他のメーカーには真似できないところです。
技術力が段違いだから信頼できます。
専用の釣り針は必要か
もちろん、有った方がいいです。
ですが、なくても問題ありません。
上の記事のように応用が出来ます。
伊勢尼などの万能針を使えば問題ありません。
大容量パック販売で量が多く、割安で販売されています。
特に変わった釣りでなければ、他の釣り針を使っても大丈夫です。
サイズさえ魚に合わせていけば全く問題ありません。
ヤスリやシャープナー、砥石は必要か
オーナーの新しい針を使うなら必要ありません。
最新の科学研磨なので、ヤスリやシャープナー、砥石を使うと鈍ります。
化学研磨の釣り針にヤスリやシャープナー、砥石は使ってはいけません。
釣り針の結び方
管付きならパロマーノットがおススメです。
タタキなら内掛け外掛けが簡単です。
仕掛けを作るなら仕掛けチチワがおススメです。
釣り針の選び方のコツ
・淡水か海水か。針の色。
・針の大きさ。針の種類ごとの大きさの違い。
この3つを守れば必ず魚は釣れます。
その場での急な対応も可能です。
他にもエサの付け方やオキアミの匂い消し、ロッドに間違えて糸を通した時の対処法はこちら↓
便利なオモリ号数とグラムの一覧表はこちら↓