どうも!でら釣りのはくです。
今回はティラピアの生態と産卵をご紹介します。
以前、真冬でも爆釣できる魚としてティラピアを紹介しました。
今回はティラピアの寿命や適性水温なども紹介させていただきます。
ここでは、ナイルティラピアをメインに見ていきます。
ティラピアとは
・モザンビークティラピア スズキ目カワスズメ科カワスズメ属
・ジルティラピア スズキ目カワスズメ科ティラピア属
ティラピアは、アフリカのナイル川を原産とする淡水魚です。
日本にいるのは、この3種類です。
ジルティラピアだけティラピア属になっています。
実は、カワスズメ属は未だに曖昧な属性で確定されていません。
もう少し種類や確定的な要素が見つかったら確定になります。
ティラピア 和名
・モザンビークティラピア カワスズメ
・ジルティラピア 和名なし
和名はこのようになっています。
全国的に分布しているのはナイルティラピアです。
ジルティラピアは、食用として流通していないので和名もありません。
ティラピア 見分け方
ジルティラピアは簡単に見分けられます。
しかし、ナイルティラピアとモザンビークティラピアは交配も可能なので、凄くややこしいです。
雑種になっていることもあります。
ナイルティラピア
3種類の中で最も大型になるのもナイルティラピアの特徴です。
そして、最も美味しいのがナイルティラピアでもあります。
体色は、銀色で黒の横縞があります。
3種の中で一番体高が高いです。
オスは、産卵期になると横縞が消えて背ビレ、胸ヒレ、尻尾の縁が鮮やかな赤色になります。
モザンビークティラピア
モザンビークティラピアの体色は、ナイルティラピアと同じ銀色です。
分かりずらいですが、横縞もあります。
モザンビークティラピアは、ナイルティラピアよりも体高が低いです。
モザンビークティラピアは、大型の個体でも40㎝が最大サイズです。
産卵期になるとオスとメスともに体が濃い黒色になります。
更にオスは、尻尾と背びれの縁が赤くなります。
色と体高、大きさ、産卵期の色の4つからナイルティラピアとの見分けが出来ます。
ジルティラピア
背ビレの後ろに黒い斑点があるので、分かり易いです。
産卵期になるとお腹部分が赤くなっているのですぐに分かります。
沖縄の魚みたいに鮮やかな色をしています。
ティラピア 水温
その中でも、ティラピアが安全に生活できる水温は16℃~37℃の範囲です。
この範囲を超えると仮死状態になったり、ショック状態で死んだりします。
ティラピアにとって快適な適正水温は24℃~32℃です。
この水温の時がもっとも活性が高くなります。
ティラピアは、かなり高い水温に対応できます。
一般的なお風呂の温度38℃は、ギリギリですが生きていけるのは凄いです。
一般的な日本の池や川では、冬に水温が下がるので生きていくことが出来ません。
ティラピア 日本での生息範囲
それに、海水でも生存が可能なので河口付近でも見かけます。
ティラピアが、日本に適応できたのには理由があります。
それは、温泉やホテル、工場による温排水や生活排水などがたくさんあるからです。
そのおかげで、川の中でも一部の支流や特定の場所だけ、年間水温が10度を下回らない環境が生まれます。
これで、ティラピアが日本で生きていくことが可能になります。
ティラピア 成長
受精卵は、メスの口の中で一週間で孵化します。
幼魚は、更に1週間~2週間を口内で過ごしてから巣立ちます。
約半年で50gほどの大きさになる。
一年で40㎝以上800g以上の大きさになる。
ティラピアは全長50cm体重900g以上まで成長します。
その中でも、特に大きい個体は、最大で80cm体重3kg以上にもなる。
ティラピア 産卵
産卵する水温:22℃以上で産卵する。
産卵の回数:日本では年2回~3回。
産卵の時期:7月~8月が最盛期。
卵の数:一度に産む卵の数は200粒~2,000粒。
ティラピアは、真夏の暑い時期に産卵します。
ティラピア 産卵行動
砂地や泥の中央部を尻尾で掘って、すり鉢状の産卵床を作ります。
オスは、産卵床に近づいてきたメスを誘って産卵をします。
その時、オスとメスの相性が良いと口を合わせて、まるでキスをしているかのようにして回転しながら泳ぎます。
産卵床にメスが卵を産むと、そのままメスは卵を口に入れてマウスブルーダーを始めます。
卵に新鮮な酸素を送り込んで孵化を促します。
ティラピア 孵化
孵化しても1週間~2週間は、メスの周りを泳いで危険があるとメスの口の中へと逃げ込みます。
産卵から2週間~3週間でようやく幼魚たちは巣立ちます。
この時期になると、川一帯が真っ黒に染まるほどティラピアの大群を見る事が出来ます。
ティラピア 子育て
卵から孵化して幼魚が巣立つまでの2週間~3週間は、メスの口の中で育ちます。
ティラピア 食性
岩に付いたコケや浮いている水草、小さいエビやカニ、ザリガニから小さい小魚まで食べます。
桜の花びらやパンなども食べます。
時には、共食いもします。
特に、水面に浮いているものを良く捕食します。
ティラピア 習性
常に暖かい場所で行動しています。
そして、幼魚の頃から群れで行動します。
一か所に留まるのではなく、移動し続けます。
水草の影や橋の下、流れの緩い場所では、底にべったりくっついて休憩します。
サイズが50㎝を越えても群れを作って行動します。
ティラピア オスとメスの区別の仕方
ヒレが赤色に色付くのはオスだけです。
それ以外でオスとメスを見分けるのは、難しいです。
ティラピア 寿命
飼育環境では、それ以上に長く生きる個体もいます。
ティラピアが大人しい魚というのはウソ?
ティラピアは図鑑や水族館では、水草やコケを食べる大人しい性格の魚と言われていますが、真っ赤な嘘です。
普段から獲物を追いかけて群れで泳ぎまくって色んな物を食べています。
かなり攻撃的な性格の魚です。
海で言うとサバやアジに近いです。
産卵期にもなると、雷魚やブラックバス、コイにまで体当たりをする攻撃的な魚です。
更に、水槽で飼うと水槽の縁をガリガリとがじったりするヤバいぐらい攻撃的な魚です。
ティラピアの生態と産卵 まとめ
・ティラピアは雑食性でなんでも食べる。
・ティラピアは攻撃的な魚。
意外と知られていない魚、それがティラピアです。
ウィキペディアや色んな媒体にも、あまり情報がなかったのでご紹介させていただきました。
ティラピアは戦後の日本を支えた魚でもあります。
第二次世界大戦後のたんぱく質として、食べられていました。
日本が食糧難のタイへ贈った魚としても有名です。
そんな、日本の歴史に一役買った魚がティラピアです。
ティラピアを簡単に釣る方法はこちら↓
ティラピア釣りで実績あるルアーはこちら↓
ティラピアを荒子川でパンとルアーで釣ってきました。