どうも!でら釣りのはくです。
今回は釣りのノットの強度はどうやって測るのかをご紹介いたします。
まず、釣りのノットとは、釣り糸の結び方のことです。
これが弱いと糸がすっぽ抜けます。
ラインが切れるのは仕方ないですが、すっぽ抜けは結び方の問題です。
だから、釣り人は強い結び方を探して試行錯誤します。
じゃあ、その結び方の強さはどうやって分かるのでしょうか。
・実際に釣りをして測るのか。
・機械で測るのか。
実は、きちんとした測り方があります。
それらを、ざっくりとご紹介させていただきます。
釣りのノットの強度とは
・キログラム(㎏)やパーセンテージ(%)で表します。
釣りのノットの強度は、結束強力(結束強度)という言葉で表されます。
引張強度と同じ測り方で測ります。
少し難しい理系の内容になってきます。
これを簡単に言い換えると
この結び方は、どれだけ引っ張れば切れるのか。
ということです。
その時、糸の切れた負荷の数値をキロやパーセントに直して結束強度として表します。
これが、結び目の結束強度です。
釣りのノットの強度 測り方
・引張圧縮試験機や荷重試験機を使います。
釣りのノットの強度の測り方は、専門の機械で測ります。
それが、引張圧縮試験機や荷重試験機という物です。
どれも一般的な機械ではなく、業者向けの機械です。
結び目の強さを測る場合、サルカンなどに結んだ釣り糸を機械で引っ張ります。
どれぐらいの負荷で結び目が切れるのか、または結び目がすっぽ抜けるのかを測ります。
試験は、同じ結び方で100回ほど繰り返します。
そうすると、統計学的に信頼できる数値が出ます。
その数値がノットの強度になります。
ただし、使っているラインやメーカーによっても差が出ます。
ラインは、メーカーやシリーズによってもバラつきが大きい商品です。
例えば、フロロよりも擦れに強いナイロンもあれば、ナイロンよりも癖の付かないフロロもあります。
選ぶ際は、自分の目的別に選ぶと自分にぴったりのラインを選べます。
釣りのノットの強度 試験機
値段不明
・フォーステスターMCTシリーズ MCT-1150 汎用型 卓上型引張圧縮試験機
33万円(税抜き)
釣りのノットの強度を測る試験機です。
両方とも卓上試験機という小型の試験機です。
釣り具メーカーのシーガーやユニチカが持っている大型試験機とは、比べ物にならないぐらいの小型試験機です。
これらを使うと手軽にノットの強度を測ることが出来ます。
ここからは余談です。
2019年の名古屋キープキャストでシーガーの社員さんに試験機についてお伺いしました。
その時、シーガーはノットチャレンジというイベント『皆さんの結び方で何㎏の強度を出せるのか』というものをやっていました。
そこで、この小型の卓上試験機が使われていました。
画像は、その時の写真です。
私は、その卓上試験機が気になり質問してみました。
『この卓上試験機での結果の信頼性は、どれぐらいですか。』
シーガーの社員さんが答えてくれました。
『ううん、正直言うと玩具です。』
『本社にある大型の試験機でないと信頼できる数値は出ません。』
シーガーの社員さん曰く、30万円する卓上試験機ですら信頼できる数値が出ないとのことです。
その理由が気になったので、続けて質問しました。
私『じゃあ、釣り人がよくやっている重さを測るスケールなどで結び目を測るのは、意味がないのですか?』
こんな面倒な質問にも、シーガーの社員さんは快く答えてくれました。
『はい、そうですね。』
『一定の時間で一定の圧力を掛けられないので、あまり意味がないです。』
『あくまで参考程度の数値になります。』
とのことでした。
なるほど、今まで自分で測ってみて腑に落ちない部分がようやく解決できました。
自分で測って見た時、数値のバラツキが大きかったり、安定した結果を得られませんでした。
やっぱり、きちんとした機械で測るのは大事です。
33万円でも信頼できる数値が出ないのは、残念です。
釣りのノットの強度はどうやって測るのか まとめ
・自宅で測ると参考程度の数値が分かる。
メーカーの人たちが、きちんとした機械を使うのは理由があります。
ただ、自宅で測っても参考になる程度の数値は出ます。
その際、メーカーの数値と大きく違うのは仕方ありません。
大型の試験機を使って実験したいです。
ここまで、お読み頂きありがとうございます。
それでは、よいフィッシングライフを!
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