どうも!でら釣りのはくです!
今回はベイトリールのバックラッシュしない基本の設定をご紹介します。
ベイトリールにバックラッシュは付き物です。
もはや、逃れられない運命と言っても過言ではありません。
・向かい風が吹いただけでバックラッシュ。
・思いっきり投げたらバックラッシュ
・ベイトで気持ちよく投げたい!
そんな方におススメの内容です。
設定をきっちりすれば誰でも簡単にベイトを扱えるようになります。
まず、バックラッシュの原因から見ていきます。
バックラッシュとは
バックラッシュは、起こる順番があります。
覚えなくても構いません。
『だいたい、こんな感じなんだな。』
と、分かっていただければ幸いです。
2.しかし、スプールの回転力は落ちにくいのでそのままラインが出続けます。その結果、スプールの内側のラインが出ていくはずの外側のラインを追い越します。
3.バックラッシュが起きます。
簡単にすると
バックラッシュの基本の治し方はこちら↓
各ブレーキの特徴
まずはブレーキの役割をご紹介します。
これを知らないと何をやっているか分からないまま進めてしまうことになります。
ベイトリールの設定はメカニカルブレーキとサイドブレーキの2つで調整をします。
メカニカルブレーキ
メカニカルブレーキ(画像の赤丸)はハンドルの手前にあるつまみの部分です。
キャップみたいな部分です。
クラッチを切った時にスプールがどれだけ回るか調整するブレーキです。
これを緩くすれば糸が多く出てバックラッシュの原因になり易いです。
逆に、締め込んでいけば糸は出ませんし、バックラッシュはしません。
サイドブレーキ
ハンドルとは反対側の部分です。
画像は遠心ブレーキになります。
アメリカには4種類のブレーキあります。
日本は3種類です。
遠心ブレーキ
ピン(ブレーキカラー)という小さいパーツがスプールの端に擦れることによってブレーキが掛かります。
ピン(ブレーキカラー)のオン・オフで調整します。
遠心ブレーキはスプールの回転数に合わせて自然にブレーキが掛かります。
マグネットブレーキ
サイドプレートにある磁石が反応することによって磁力でブレーキが掛かります。
外側にあるダイヤルで調整します。
マグネットブレーキは常にブレーキが掛かります。
スプールの回転数に関係ないので状況の変化に強いです。
DCブレーキ
デジタルコントロールブレーキの略称です。
シマノの特許製品です。
リールに付いている小さな電子機械でブレーキを掛けます。
釣り人は何もしなくても大丈夫です!
設定さえすればバックラッシュしません。
デュアルブレーキ
遠心ブレーキとマグネットブレーキの両方を備えたモデルです。
両方で調整が出来ます。
これはアメリカで販売されています。
バックラッシュしない基本の設定
まずは、基本の設定からご紹介します。
天気は晴れ、風はなく、とても釣り日和な時の設定になります。
設定する順番は
2.サイドブレーキ
必ずこの順番で設定します。
メカニカルブレーキ
まずは、メカニカルブレーキから設定します。
または半回転して止まるように設定します。
調整の仕方
緩めながら調整すると使っているうちに緩みます。
必ず、締め込みながら調整します。
ギターやピアノと同じ調整方法です。
これはルアーを変える度に必ずやります。
ベイトリールの儀式のようなものです。
サイドブレーキ
遠心ブレーキもマグネットブレーキも基本的には同じです。
メカニカルブレーキの設定が終わった後に設定をします。
メカニカルブレーキとはやり方が逆です。
まず、一番ブレーキを強く掛けた状態から始めます。
投げる度に一つずつブレーキを弱くしていきます。
調整をしていくとバックラッシュしそうになるところがあります。
そのバックラッシュする一歩手前で止めます。
そこが一番良いベストな状態です。
これで基本の設定は出来ました。
あとは、状況に合わせた設定になります。
向かい風の設定
この状況では、飛距離が出ないので無理をすることはありません。
無茶しないのがバックラッシュを避けるコツです。
それでも、バックラッシュしない範囲で出せるだけ飛距離を出します。
メカニカルブレーキ
ルアーが水面に落ちるのと同時にラインが止まるようにします。
メカニカルブレーキの遊びは無い方が良いです。
向かい風が吹いている時に突風でルアーが巻き上げられると一気にスプールからラインが出ます。
横風や風向きが変わる時も同じことが起きます。
そのせいで、バックラッシュすることがとても多いからです。
メカニカルブレーキは向かい風や横風の強い時、遊びの無い状態で使います。
サイドブレーキ
基本設定と同じで一番強い状態から少しづつ下げていきます。
向かい風の場合、風の強さによってブレーキを1段階~2段階ほど強めに設定しておきます。
こうすることで、いきなり突風が吹いてもバックラッシュせずに済みます。
ただ、ここでサイドブレーキの差が出ます。
マグネットブレーキの場合、極端に飛距離が落ちます。強めにブレーキを掛けると投げ初めのブレーキも強くなるからです。そのせいで、失速しやすいブレーキだと言われています。ただ、遠心ブレーキよりもバックラッシュはし難いです。
追い風の設定
飛距離を出しやすい状況です。
基本の設定でも良く飛びますが、もう少しだけ飛ばす設定をします。
軽く投げて風を利用してルアーを飛ばすイメージで設定します。
メカニカルブレーキ
ルアーが水面に落ちると同時にスプールが1回転して止まるように設定します。
かなり緩い設定です。
風を利用するので力いっぱい投げる必要はありません。
軽く投げても良く飛びます。
それでも、追い風の場合はバックラッシュすることはありません。
サイドブレーキ
基本通りに強い状態から一つずつ下げていきます。
追い風の場合は、風を利用したいので基本設定から1段階~2段階弱くします。
これでバックラッシュする場合は基本設定に戻してください。
いつもより軽く投げても良く飛ぶようになっています。
これで気持ちよくルアーがかっ飛びます!
軽いルアーを使う設定
専用リールの場合は基本設定で問題ないので楽なのですが、一般的なリールだと少し難しくなります。
ブレーキとしては、遠心ブレーキよりもマグネットブレーキの方が投げやすいです。
マグネットブレーキは軽量ルアーにとても相性が良いです。
メカニカルブレーキ
基本の設定をします。
しかし、ルアーが軽いのでかなり緩い設定になります。
このまま投げるとあっという間にバックラッシュします。
そこで、他の時とは違うやり方をします。
一旦サイドブレーキの調整をしてからもう一度調整し直します。
サイドブレーキ
一番強い状態でもバックラッシュをすることがあります。
その場合、メカニカルブレーキを少しずつ締め込んで調整をします。
軽いルアーの場合は、このような特殊な調整の仕方になります。
どうしてもベイトリールで軽いルアーが使いたい場合は、この調整が一番バックラッシュしない方法になります。
軽量ルアーに関しては昔から専用リールが売られています。
それだけ欲しがるお客さんが多いです。
理由としては、ベイトリールならスピニングリールよりも一つ上の太いラインが使えるからです。
今まで軽量ルアーで攻めきれなかった障害物の奥の奥まで攻めることが出来ます。
遠心ブレーキの場合、ブレーキカラーをブレーキ力の弱いものに交換すると綺麗に飛びます。
マグネットブレーキの場合は、常にブレーキが掛かるので強めにすると綺麗に飛びます。
もし軽量ルアーをよく使うのであれば、専用リールをおススメします。
それなりのお値段はしますが、性能は抜群です。
軽量ルアー専用リールの紹介
・シマノ アルデバランBFS
・シマノ スコーピオンBFS
・ダイワ T3 AIR
・ダイワ SS エア
これらがおススメのリールです。
これらのリールのサイドブレーキは全てマグネットブレーキシステムです。
シマノはBFS(ベイトフィネススプールの略称)シリーズです。
ダイワはAIR(エア)シリーズになります。
やっぱり、軽量ルアーにはマグネットが有利です。
シマノのBFSは遠心ブレーキに近い使い心地なので飛距離もかなり出ます。
ダイワはずっとマグネットブレーキで培ってきた実績があります。
軽量ルアー専用リールを使う時の注意
軽量ルアー専用リールなので、絶対にビックベイトなどは投げてはいけません。
ルアーの重さでスプールが歪んで壊れます。
メーカーは軽量ルアーを投げるためにスプールを0.1g単位で削っています。
それだけ、繊細に作られたスプールです。
優しく、丁寧に扱えば問題ありません。
私が軽量ルアーを使う時は、ベイトの設定を上に書いたようにかなり緩い設定で使っています。
ベイトでしか出せないキレのあるアクションが欲しい時があるからです。
ベイトリールのバックラッシュしない基本の設定まとめ
・メカニカルブレーキは儀式。
・サイドブレーキは後から設定する。
・状況に合わせた設定をする。
・軽量ルアーには専用リールがおススメ。
あとは、釣り場に付いて調整するだけです。
これでバックラッシュを気にせずにガンガン攻める事が出来ます。
バックラッシュをすぐに直す方法はこちら↓
ベイトリールが使い難いのは相性かもしれません。それぞれの特徴はこちら↓
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